PR

それキズじゃなくて虫食いですから

スポンサーリンク

カシミアのコートが大好きです。

歳をとったせいかメルトンウールの目が詰まったコートは重く感じてしまい、最近ではもっぱらカジュアルならダウンジャケットや中綿コート、ちょっと改まった服ならカシミアやアンゴラの軽いウールのコートを愛用しています。

カシミアやアンゴラなどの高級素材は虫食いの被害に合いやすいので保管には要注意なのですが、オークションを見ていると少しでも高く売りたいからか虫食いを隠したり微妙な表現で誤魔化している出品者のなんと多いこと!

「毛が短くなっている」「少し薄い場所がある」「毛が寝ている」「小さな剥げ」「小キズ」等々、人によっては「使用感」の一言で済ませていたりするので始末に負えません。

使用感に対するとらえ方は人それぞれの温度差がある部分であり、所詮は中古品なのだから全体的にくたびれているのは普通のことだし自然な経年の使用感で袖口や襟元の毛が寝てしまったり薄くなってしまうのは仕方ないことだと考えます。

けれども虫食いやほころび、シミなどの突出したダメージがある場合はなるべく詳しく記載するのが出品者の良心ではないかとは思うのですが、残念ながらダメージを記載しない出品者も少なからず存在します。

悪意はないけれど面倒だから細かくチェックせずに出品して落札者が不快な思いをする可能性に思いが至らない出品者もいれば、意図的にダメージを隠して売ろうとする悪質な出品者もいて、いずれにしても落札する側からすれば迷惑な存在以外の何者でもありません。

ぽっこり虫食いの穴が開いていたりナメクジが通った後のように毛足を舐めたような跡のあるコートほど情けないものはありませんし、なまじ高級な素材である分だけ余計にチープな印象が際立ってしまいます。

虫食いの修理方法はいろいろありますが一番キレイに仕上がる「かけはぎ」だと5,000円から10,000円程度かかってしまうので、お安く落札しても価格面でのメリットが薄れてしまいます。

それらの点を考えると、カシミアやアンゴラへの入札を検討する場合には説明文の熟読と画像の詳しいチェック・出品者の評価の確認などをくれぐれも怠らないことをお勧めします。

コメント

タイトルとURLをコピーしました